つつじ動物霊園

無功用

間が空いてしまいました、久しぶりのブログ更新です。

ゴールデンウィークあたりからやたらと暑い日が続いていましたね。梅雨を飛ばしてこのまま「長い真夏」となってしまうのではないかと心配もしましたが、ちゃんと(?)梅雨入りできたようで少し安心していたところです。
しかし、さっそくの台風接近との報に「季節がおかしくなっているのではないか?!」と心配が増えた気もしています。
凄惨な事件が連日起きる中、せめて季節くらいはいつも通りの巡りで安心させてほしいと思うのは我儘でしょうか?

さて、本日は月例の合同慰霊祭を執り行いました。
すっきりしない天気の中でも、多くの方にご来園いただけました。
ありがとうございます。

住職の法話は「無功用」でした。

インターネットの辞書によると「自然のままにあり、身・口・意の動作に意志的造作を加えないこと」とあります。いわゆる「無意識」ということでしょうか。別の辞書には「禅宗で、人為的な思惟・判断をすて自然のままの状態にあること」ともあります。

また住職は「身口意」という言葉も持ち出しました。こちらは「身体的活動(=身)と言語活動(=口)と精神活動(=意)。人間の一切の活動」と記してあります。身口意を外したところその一切を赤子のようにすべてを受け入れるよう努める、とのことでした。

お開きを合図に空からはポツリと雨粒が落ち始めます。
そう、季節に願った「いつも通り」も人為的な基準でしたね、しばらく空を眺めつつ無功用と繰り返し呟いてしまいました。

2018年06月10日
園長