花は無心にして蝶を招く
時々肌寒い日や夏のような暑さが入り混じって不思議な春の訪れとなりました。昨日のニュースでは八女は黒木町の大藤が五分くらい咲いたようです。そろそろ藤の見頃となりそうですね。
少し間が開いてしまいましたが、今月の合同慰霊祭のお話です。
前日まで花散らしの雨が何日も続いていたのですが、薄曇りながらも雨があがって最後の花見日和となりました。暖かさもあって出入り口を解放しての開催です。この陽気もあってか、席が埋まるほどの多くの方にお越しいただきました、誠にありがとうございます。
また翌日から雨が降ってしまう予報でしたので、付近の桜を写真に納めて歩きました。だいぶ散ってますが本数が多いのでゆっくり歩いて見て回るにはちょうど良い感じです。
法話も花にまつわるもので、「花は無心にして蝶を招く」というお話でした。江戸時代の禅僧であり書家でもあり歌人としても名を残した
花は蝶のために咲くのでなく、蝶は花のために訪ねているわけでもなく、ただお互いが無心に寄り添っていくうちに自然の営みが生まれている、ということだそうです。自然の仕組みはよくできていると言うような表現がありますが、先に摂理がありきではなくバランスのとれたものが残り、私たちは結果だけ目にしてあたかも考えられたもののように捉えているということでしょうか。
解釈は違いますが、テレビなどのメディアから押し寄せインターネットにもあふれている様々な情報を花に例えるなら、情報の洪水に飲まれず自然と距離を保つ事にも通じるところがありそうです。さすがの良寛さんもこんな未来の仕組みは予想できるはずはありませんが。事の本質を見極める大切さは今昔を問わないのかもしれませんね(^_^