つつじ動物霊園

一月の合同慰霊祭を行いました

今月の合同慰霊祭も、多くのかたに足を運んでいただきありがとうございました。

ご住職のお話は「曹源一滴水(そうげんのいってきすい)」。

昔、滴水宜牧禅師は、修行時代を曹源寺で過ごしました。ある日、師が入浴中、滴水宜牧禅師に問いました。

「わしが風呂から出たら水をどう始末するのか」
「老師の次の人が入ります」
「それがすんだら」
「私たち小僧たちが入ります」
「それがすんだら」
「捨てます」

答えるが早いか、師の喝一声が飛んでまいります。

「なぜ木の根にかけぬ。一滴の水をも粗末にしてはならぬ」

この一声が心に響き、益々修行に励みます。また名を「滴水」と改め、七十八歳の生涯を閉じるまで、「水は仏の御命である。一滴の水をもムダにせぬように」と言い続けていたそうです。

その一滴水は、小川となり、やがて大河となり、大海の源泉になるかもしれない。また森の樹木を救うかもしれない。わずかなものでも大切に思う心が、自分や色々な人やものを幸せにするのかもしれませんね。

2016年01月13日
園長